イロッケのK-活

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女性アイドルを見て「かわいい」と言う男性ファンは「かっこよくない」という事実

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女性アイドルを見て「かわいい」と言う男性ファンは「かっこよくない」という事実。 

 

気付けばアイドルオタクを自称して一年半くらい経った。この期間が長いか、短いかと言われたら普通に短いと思う。だが僕はこの期間で、人格が別人レベルで変わってしまったのだ。それに伴い、周囲の僕に対する見方も変わったのは言うまでもない。

 

 目次

 

恥ずかしがり小僧

僕は自分で言うのもあれだが、「シャイボーイ」なのだ。日本語に訳すと「恥ずかしがり小僧」。そんな「恥ずかしがり小僧」の僕は、昔から女性のことを「かわいい」と口に出すことにすごく抵抗があった。

それは目の前にいる女性にはもちろん言えないのだが、テレビに映っている女優や女性アイドルに対しても言えなかった。そんな風に過ごしていたら、女性にあまり興味がない人間になっていた。と言ったらホモが爆誕したのかと勘違いされそうだが、決して僕はホモではない。

 

中学生の時

中学生の頃、つまり周りの多くの男子が思春期オオカミになっているときだ。動物のオスとしての本能が呼び覚まされ、急に女性を意識してしまうようになる。健康的に日々を送っていればそうなるのだが、「恥ずかしがり小僧」の僕はならなかったのだ。

休み時間、いつものように教室でジャガイモのような顔の友達と、たわいのないことを喋っていた時のことだ。

「堀北真希ってめっちゃ可愛くね?」

「いや、どうだろ、俺は別に何とも思ってないけどなー」

「は?お前まじかよ!大丈夫!?頭大丈夫!?」

なんだこのジャガイモ、油で揚げてフライドポテトにしてやろうか!と思ったが、今となって思えば、確かに僕の頭は大丈夫ではなかったのかもしれない。

「じゃあAKB48で誰が一番好き?俺はやっぱりあっちゃんかな~」

「ごめん、1人も分からないのだけど…」

「どうなってんのお前!?生きてる!?ちゃんと生きてる!?」

いや生きてるわ、薄くスライスしてから塩で味付けしてやろうか!と思ったが、本当に分からなかったのだから仕方がない。AKB48というアイドルグループがいるという事実はニュースやらなんやらで知っていたが、流石にメンバーの顔、名前までは知らない。というか48人もいるんだろ?クラスメイトの名前すら覚えてないのに、覚えれるか!

その後、ジャガイモは前田敦子の可愛さを熱弁していたが、それを聞いてもAKB48に全く興味が湧かなかった。

 

過去と今


中学生の頃の僕が今の僕を見ればビックリするのは間違いないだろう。理解できなかったあのジャガイモのような人間になっているのだから。「こんな未来が待っているくらいなら死んでやる!」と自殺する可能性すらある。自殺はしないで頂きたい。これでも僕はそこそこ幸せに生きているんだ。

そう今の僕は女性アイドルに対して「かわいい」と平然と言うことができるのだ。あの「恥ずかしがり小僧」はどこに行ったのか。僕はずっと妖怪「恥ずかしがり小僧」に憑りつかれていたのか。否、僕は今も「恥ずかしがり小僧」に変わりない。ただ、女性に対して「かわいい」と言うことが可能になっただけなのである。

 

成長なのか?

だがこのことに関して1つ疑問がある。これは成長なのか?ということだ。人間は成長するために生きているのか、生きるために成長しているのか、そんなこと分からないくらいに成長は大事なのだ。だからこそ僕は思うわけだ、女性に「かわいい」と言えることは成長なのか?と。

 

頭の中の論争

「いや、別に成長ではないよなー」

この自分から出た疑問は5秒くらいで自分が答えを出してしまったのだ。こうなると、冷静な僕とアイドルオタクのイロッケが頭の中で口論を始めるのだ。

「お前はそういう姿を人に見せることはあまり良い印象ではないと分かっていたんだよ。恥ずかしいということはそういうことでもあるんだよ。」

「確かにそれも一理あるブヒ。だけど、素直に自分の思っていることが言えるようになったんだ!僕は昔よりも気持ち的に自由になったんだ!これは成長だ!ブヒー!」

「それはよかったじゃないか。人にどう思われても良いのなら、最初からブヒブヒ言っておけばよかったじゃないか。ただ、他人からどう思われるかは大事なんだぞ?」

「うるさいブヒ!もう本当にうるさいブヒ!」

「その語尾のブヒが全てを物語っているんだよ。イロッケ…アイドルオタクのお前はもうアイドルにとっての家畜なんだよ。ただの養分なんだよ!いい加減に目を覚ませ!」

「・・・」

「ついにブヒブヒ鳴くこともできなくなったか?フハハハハハ!無様だな!!今更気づいても、もう手遅れだ!お前の部屋にはTWICEのポスターが無数に貼られているぞ!!」

「本当にうるせぇ野郎だぜ」

「・・・ブヒはどうした?」

「ブヒなんて必要ねぇ!!俺はもう「恥ずかしい」とか「オタク」とかの次元にはいねぇんだよ!!」

「なんだと!どいうことだ!!」

「オタ活が俺の人生なんだよ!!!好きになったアイドルを「かわいい」と言うことは、俺にとってはもう呼吸なんだよ!!!」

「なに!!!つまりお前はアイドルに「かわいい」と言わなければ死んでしまうのか?」

「あぁ、死ぬ!!俺は生物として「成長」はしなかったが、別の生命体に「進化」したんだ!!!」

「そんな馬鹿な!!!!」

いや本当になんだこの馬鹿みたいな茶番は。急にクソみたいな茶番が始まったからみんなブラウザバックしちゃったじゃないか。とはいえ、言いたいことはそういうことだ。 

 

覚悟はできたか?

僕は「人間」ではない別の何かとしてこの時代を生きている。だが、姿形は完全に人間だから、僕の立ち振る舞いの全ては人間として評価されてしまう。

だからこそ、しっかり受け止めなけばいけないのだ。女性アイドルを見て「かわいい」と言う男性ファンは「カッコよくない」という事実を。むしろ「気持ち悪い」という事実を。

これからアイドルオタクにならんとする男性諸君。覚悟はできているか?